僕は2022年まで楽天証券でNISAの積立をしていました。2023年にSBI証券に移管して、今もSBI証券を使っています。
「楽天からSBIに変えて後悔していないか?」と聞かれたら、後悔していないと答えます。ただ「全員が移管すべきか」というと、そうでもありません。
楽天証券で1年、SBI証券で2年以上使った経験から、どちらが向いているかを整理します。
結論:クレカ積立の組み合わせで決まる
NISAの積立投資がメインであれば、「どのクレジットカードで積み立てるか」が実質的な分かれ目です。
- 三井住友カード(NL・ゴールドNL)を使う → SBI証券
- 楽天カードを使う・楽天経済圏にいる → 楽天証券
手数料や取扱銘柄数はほぼ同等で、どちらでも同じ投資信託を買えます。差がつくのはポイント付与率とポイントの使い道です。
SBI証券と楽天証券の基本スペック比較
| 項目 | SBI証券 | 楽天証券 |
|---|---|---|
| 口座開設・維持費 | 無料 | 無料 |
| 国内株式手数料 | 無料 | 無料 |
| 投資信託取扱数 | 約2,600本 | 約2,600本 |
| NISA対応 | あり | あり |
| iDeCo対応 | あり | あり |
| クレカ積立(主なカード) | 三井住友カード(NL・ゴールド・プリファード) | 楽天カード(通常・ゴールド・プレミアム) |
| クレカ積立ポイント付与率 | 0.5%〜3.0% | 0.5%〜2.0% |
| 投信マイレージ(保有ポイント) | あり(保有残高に応じてポイント付与) | あり(楽天ポイントコース) |
| メインのポイント | Vポイント・Pontaポイント等5種類から選択 | 楽天ポイント |
| 連携銀行 | 住信SBIネット銀行 | 楽天銀行 |
※ポイント付与率・取扱数は変動します。最新情報は公式サイトをご確認ください。
移管の決め手になったのはポイント付与率と投信マイレージの差
楽天証券でNISAを積み立てていた2022年頃、楽天側でクレカ積立のポイント付与条件の改悪がありました。
具体的には、信託報酬が低い投資信託(eMAXIS Slim 米国株式などの低コストファンド)へのポイント付与率が引き下げになりました。僕が積み立てていたのがまさにこのカテゴリで、ポイントの恩恵が実質的に薄くなりました。
加えて、楽天市場のSPU(スーパーポイントアッププログラム)も同時期に改悪が続いていました。楽天証券の口座保有がSPUの条件になっていたこともあり、楽天経済圏全体の恩恵が以前より小さくなってきていたタイミングでした。
さらに、投資信託の保有残高に応じてポイントが貯まる「投信マイレージ」についても、SBI証券の方が有利な状況になっていました。クレカ積立のポイントと投信マイレージ、両方を合わせて比較したときに楽天との差が明確に出たことが、移管を決断した理由です。
同じタイミングで三井住友カードゴールドNLを使い始め、SBI証券との組み合わせでゴールドNLの積立ポイントが1.0%(条件なし)になることを確認。低コストファンドへの積立でも1.0%が付き、投信マイレージでも上積みできると判断して移管を決めました。
この改悪は当時かなり話題になりましたが、比較記事の多くはこのような条件変更の経緯には触れていません。「今の数字だけ比べてどちらが得か」という視点が一般的です。ただ実際には条件は変わり続けているので、過去に何があったかを知っておくのは判断の参考になります。
移管作業の現実
移管自体は無料でできますが、思ったより手間がかかりました。
注意点として実感したのは以下のとおりです。
- NISA口座の移管は、当年内は手続きができないタイミングがある(年単位で動く仕組みのため)
- 楽天証券を解約しないのであれば、一般口座・特定口座の移管は不要(NISA口座だけ動かせばOK)
- NISAの年間投資枠に余裕があれば、一旦売却して現金化し、移管先で買い直すという方法もある
- 移管中は積立が止まる期間がある(移管先での設定をやり直す必要あり)
- クレカ積立の設定は移管先で最初から設定し直す
「手数料ゼロで移管できる」は正しいです。作業自体は1〜2時間もあればできます。ただし、口座移管の申請後に証券会社間のやり取りが発生するため、手続きが完了するまで数週間〜1ヶ月ほど期間がかかります。現在の積立金額と移管後の恩恵を比べて、費用対効果が合うと判断できる場合に移管を検討するのが現実的です。
楽天証券が向いている人
以下に当てはまる人は楽天証券の方が合っている可能性があります。
- 楽天市場・楽天銀行・楽天モバイルなど楽天経済圏をメインで使っている
- 楽天ポイントがたくさん貯まっていて、ポイント投資を活用したい
- 楽天カード(通常・ゴールド・プレミアム)を引き続きメインカードとして使う予定がある
楽天証券は楽天銀行と連携すると普通預金金利が優遇されるなど、楽天グループ全体を使うほど恩恵が大きい設計です。楽天経済圏にどっぷり浸かっている場合は、わざわざ移管する必要はないと思います。
SBI証券が向いている人
以下に当てはまる人はSBI証券の方が合っている可能性があります。
- 三井住友カード(特にゴールドNL)をメインカードとして使う・使い始めたい
- 楽天経済圏ではなく、Vポイントや他のポイントを使いたい
- NISA積立のポイント付与率をできる限り高くしたい
- 積立金額が多く、ポイント差の恩恵が大きい人
三井住友カードゴールドNLはNISA積立ポイントが1.0%(条件なし)で、年間100万円以上の利用で年会費が翌年以降無料になります。普段の買い物とNISA積立を三井住友カードで一本化する方針であれば、SBI証券との相性が高いです。
移管すべきかの判断基準
結論から言うと、「現状のポイント差が大きくなければ、移管コスト(手間・中断)はペイしない」と思います。
僕が移管した理由は、楽天の改悪で積立ポイントが実質ゼロに近くなったこのタイミングで、SBI×ゴールドNLの方が明らかにお得だったからです。条件がイタチごっこで変わり続けているので、現在の差をシミュレーションした上で判断するのが正確です。
移管に迷っている場合、月の積立額×ポイント差を計算してみてください。月5万円×1.0%=500円、年間6,000ポイントが移管の目安の差になります。
まとめ
- SBI証券・楽天証券はどちらも手数料無料・取扱銘柄ほぼ同等で、基本スペックは互角
- 実質的な差はクレカ積立のポイント付与率とポイントの使い道
- 三井住友カードをメインにするならSBI証券、楽天カード・楽天経済圏ならそのまま楽天証券
- 移管作業は無料・1〜2時間程度だが、手続き完了まで数週間〜1ヶ月かかる。ポイント差を試算してから判断する
SBI証券でのクレカ積立の設定方法はこちら:
→ SBI×三井住友NLクレカ積立の設定方法
SBIと三井住友カードの組み合わせを選ぶ方はこちら:
→ 三井住友カードNLを申し込む(準備中)
楽天証券と楽天カードの組み合わせを選ぶ方はこちら:
→ 楽天カードを申し込む(準備中)
※NISAを含む投資信託への積立は元本保証ではありません。運用成績は市場環境により変動します。
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